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FAKE

森達也監督

2014年2月頃だったか現代のベートーベンは詐欺だった
というような見出しと共にこぞって「佐村河内守」という漫画に出てきそうな
名前の人物がクローズアップされた。

自分は音楽は好きだし楽器も習っていたが彼のことは全く知らなかった。
当時は何やら自分一人で作曲も編曲もして世に発表していた聴力ゼロの
音楽家が実は共作者(新垣)がおりその人物が出てきて訴えたというような騒動だった。

正直どうでも良いよというのが当時の感想だったがまさかその茶番劇のような
ニュースをあのオウム真理教のドキュメンタリーを作った森達也が佐村河内を主役に
何やら作品を作るというではないか。
それは興味が湧いた。

上映より時間が経ってしまい諦めたがユーロスペースでまだ上映しているので行ってきたという次第だ。

前置きが長くなっってしまったがどうだったかというと
「素晴らしい」の一言に尽きる。

それというのもこの「素晴らしい」には様々な意味を含んでいる。

まず、メディアで報道されることをそのまま鵜呑みにする人々の多さ。
疑うと言う事をしない怖さ。

そしてドキュメンタリーと銘打っているが、タイトルの通り何が本当か全て偽りだったのか
真実だったのか混乱してくる作りになっている。

佐村河内守事件と照らし合わせると矛盾だらけでキリが無いので切り離すが
ここに関わる共作者の新垣氏と記者会見での発言とこの事件についての本で注目を浴びた神山氏について
ヒールとして描いているにも関わらず佐村河内サイドもラストに近づくにつれて本当に「被害者」なのか怪しくなってくるのだ。

その怪しくなる海外の某雑誌インタビューの下りを見ると
正直、キャッチコピーの「最後の12分間」については胡散臭さしか無かった。

更に突っ込むと佐村河内の奥さんの手話についても簡単すぎるというか適当すぎるように見えてしまう。
手話ニュースで見るともっと細かい動きをしているし、自分自身も少しだけ手話をかじったがそれでも
あれは適当すぎる気がしてならない。。

その上、本当のラストでああなるとこれは森監督もドキュメンタリーとしているが
ヒューマンドラマとして描いたのではないかと一つの意見として思う。


真相は未だに闇の中ということだが、この件に関しては全員信用ならない上に正直どうでもよい。
そして、この「FAKE」作品としては非常に面白い。

あと、佐村河内家の猫がひたすら愛くるしい。

それだけで観る価値のある作品だった。
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ジャングルブック(原題: The Jungle Book)

ジャン・ファブロー監督

このジャングル・ブックの登場により
今年はいよいよディズニーイヤーとなってしまった感がある。

言わずと知れた狼に育てられた少年の話である。
有名すぎる話なのであらすじは割愛するが2016年版ジャングルブックは素晴らしいに尽きる。

少年モーグリはジャングルの動物たちと共存する。
劇中人間も動物も言語は英語で統一されていたがそれも気にならないほどに自然だった。

特に動物はフルCGと聞き恐れ戦いた。。
動物を良く知る者にとっては特にあの毛並、筋肉は正に彼らそのものなのだ。
今やお金をかけるとこうも精巧な作りになるのだなあと感心する。

躍動感のあるカメラワークに動物と人間の動きの違いもうまく撮っていた。
モーグリは人間だが狼ファミリー達は皆彼に「狼らしく振る舞え」と教育する。
人間を出しては狼のみんなと同じではない。
それを強要するのがここでの普通だったが、少しシニカルでおちゃめなクマのバル―
との出会いでモーグリ少年は自分はみんなと家族だけど
人間らしい戦い方をすれば良いのだと変わっていった。
その過程もお約束感あるものの、どことなく新鮮な感じがしたのは
フルCGのリアルな動物達の動きのお蔭か?

世界中誰もが知るこの話を飽きることなく最後まで鑑賞出来た上に
しっかりと感動もさせられる夏の良作だということは言うまでもない。

シン・ゴジラ

庵野秀明 総監督・脚本その他
樋口真嗣 監督・特技監督

昭和29年にゴジラは誕生した。
戦後間もなく混沌とした世の中に「まだ忘れるな」と言わんばかりの
巨大な生物が現れて東京を火の海にする。
正に当時、数年前に起きた戦争そのものじゃないか。

それから他の怪獣が現れVS○○という流れになったり
ハリウッドリメイク版が数本作られるなど世界で愛されるゴジラが
2016年にあの庵野秀明と樋口真嗣により新作が上映されるとのことで
エヴァンゲリオン 1997年劇場版 Air/まごころを君に
進撃の巨人 全編/後編
の悪夢再びか?と思った人々は数えきれなかっただろう。。

しかし、蓋を明けるとつっこみ所はあるものの素晴らしい作品となっていた。
まず、2011年の3.11を経験した日本には特に心に訴えるものがあったのではないだろうか。
自分も東京ながらあの恐怖と混乱を体験したのは初めてだった。

色々なところで言われているが、今の日本だからこそこの作品が様々な形で心に刻まれ
フィクションなのにリアリティがあり、更にゴジラを自然災害と結びつけて
将来来るであろう直下型大地震のシュミレーションとも取れる。

やはり、政府はあのような無意味な会議を繰り広げ対応が的確で無くなるのだろうか?
是非、この作品を観て考えてほしいところだ。

そして、今作は歴代最大のゴジラ(118.5メートル)だそうだ。
オリジナルと異なるのは紫に発光することだ。
更に今回は数形態の進化を遂げて118.5メートルの歴代最大のゴジラとなる。
ゴジラが上陸した際、とても気持ちの悪い深海生物の状態で大田区を這う。
ゴジラにさほど明るくない自分は状況を掴めず「あれは・・?ゴジラの敵?」となってしまった。
余談だがエヴァンゲリオンに出てくる使徒に似ているなあと感じた。
実写だと物凄く気持ち悪いんだなあと呑気なことを思った。

その後、息をつく暇もないほどの会話や字幕の情報量とゴジラが変化を遂げて東京や鎌倉周辺を
破壊していく様に恐怖以上に絶望感を感じることになった。

今回の早口で専門用語だらけのセリフを言い切った役者の努力や
庵野総監督の「とにかく面白いものをつくりたい」という気持ちがこれまでの
どの作品より伝わった気がした。

戦後71年経つが、不安な要素が多い今だからこそこのゴジラなのだろう。

カメラワークには彼が愛する岡本喜八監督が見え隠れした。

書きたいことが多すぎてまとまらないが「シン・ゴジラ」は大きなスクリーンで是非見てほしい。

劇中の言葉を使うと

私は好きにする。
君たちも好きにしてくれ。





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