ネオン・デーモン(原題:THE NEON DEMON)

ニコラス・ウィンディング・レフン監督

レフンと言えば色盲なので画面をやたらビビッドにしていたり、失明せんばかりのフラッシュを使うイメージだが
今回も例に漏れなく色をふんだんに使用し、執拗なまでのフラッシュが使われていた。

主役がエル・ファニングなのとモデルの世界の話の為
画面は始終華やいでいたが胸焼けしそうな美しさだった。

エル・ファニング演じる主役のジェシーが田舎からLAに出てきて
自分の美しさは売れると確信して登り詰めていくという単純な成り上がりストーリー
なら良いのだがそこに鵜像未曾有の整形モンスター達が本物の美少女に嫉妬し
大暴走していくという。。

グリッターをふんだんに使用したOPはギラギラしていたが目を奪われ
そこに血を流して横たわる人形のようなエル・ファニングの可愛らしさが完璧すぎて
そこだけで満点だった。

ストーリーに関してはレフンなので途中から「???」だったが
もうエル・ファニングが可愛いというだけで納得せざるを得なかった。

美しいモデルも次々に出てくるがエル・ファニングの輝きには勝てなかったので
もう、台詞の一言、一言が突き刺さった。

もう一度観たいのはOPだけだがレフンはやっぱり悪趣味だ。




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君の名は 「英題:Your Name」

新海誠監督

自分は新海誠が非常に苦手である
あの女々しい男のモノローグ
いつまでも相手の女性が同じように自分を想っているという幻想
美しいけれど、なんか鼻につくような街並みや星空

どうも苦手だ・・・・
ついCMの入れ替わりとかそういう要素で今回は大丈夫な気がすると見てしまった。

まあ、今までの作品よりは好きになれたが。。。

今回は商業向きにシフトチェンジしたとかでいつもよりモノローグは少な目
キャラクター達もいつもより明るい
何より三つ葉可愛い。。奥寺先輩素敵すぎる。。
という魅力もあり、ただの入れ替わりでなく色々絡んでいるという壮大さも。

それを以てしても、もはや好みの問題なのだが・・・
三つ葉も瀧も父子家庭のようだがそこらへん関係あるの?とか
あの父親をどうやって説得したの?父親とうまくいってないくだり必要あった?
とか野暮と言われそうな面が気になってしまい・・

まあ、ラストが綺麗に終わったんで良かったんだと思うけど
うん、311に関してのif的な話もあるのかなとか思うけど・・・

途中までは凄い好みだったけど飛騨のあの街が・・の辺りから
むしろ、そんな凄いニュースってまだ3年くらいしか経過してないし
311並に記憶に残るはずとか・・

まあ、、自分が揚げ足取りで嫌な奴ってことで。。



SCOOP!

大根仁監督

「モテキ」「バクマン」
今回はうらぶれた中年パパラッチが主役の
「SCOOP!」を世に出した大根仁。

彼の作品はどれも音楽を上手く使うなあという印象で
「モテキ」映画版に関しては長澤まさみの魅力を全面に押し出し
誰もが彼女の虜になったであろう。

「バクマン」では高校生漫画家の2人が主役の21世紀版「まんが道」だった。
原作が少年ジャンプの看板作品だったこともあり期待半分だった鑑賞者に
期待通りのエンタメ感溢れる作品を提供してくれた。

今回のSCOOPはというと芸能人や政界のスキャンダルを中心に
福山雅治演じる都城静と二階堂ふみ演じる行川野火の凸凹コンビが
織りなす下世話アクションといった感じだろうか。

タイトルが出る直前からの四ツ打ちのBGMでテンションが上がり
静(パパラッチ)の気持ちとシンクロ出来るようになっている。
冒頭から品が無いのだがこの時点でこの作品の方向性が解って
逆に入りやすかった。
リリーフランキー演じるチャラ源といういかにもなヤク中キャラがキーになるのだが
本当にそうなんじゃないの?というような演技に思えないほどの怪演だった。
滝藤健一演じる静の後輩の馬場がまた笑わせて泣かせる名演技だった。
静の元奥さんの貞子は吉田羊が演じたが、彼女をテレビや映画で見ない日がほぼ無い・・・
文句なくいい女だった。

芸能人のプライベートということで正に下世話のオンパレードなのだが
役者のアクションもかなり大げさだ。
そのため、野火が静に惹かれていくのもわかりやすく描かれていて
結構普通の展開になるんだなあと思った矢先に
事態が不穏な方向に進んで行きそこからも緊張感が持続した。

この作品もエンタメ性に富んでおり観た後も
伏線は見え隠れしたけれど面白かったなあ
と素直に思えるものだった。

今回、元ネタとなるテレビ映画(原田眞人監督:「盗撮1/250秒」)があるらしいが
そちらも観てみたい。

大根版の「盗撮1/250秒」こと「SCOOP」自分は大変楽しめたし
下世話な雰囲気が嫌いじゃない人には是非見てもらいたい。






溺れるナイフ

山戸結希監督
ジョージ朝倉原作

「あの娘が海辺で踊ってる」「おとぎ話みたい」の山戸結希が
ジョージ朝倉の「溺れるナイフ」を実写化する

この事実だけでずっと楽しみにしていた。

結果を先に述べてしまうと
期待外れだった。

監督のこだわりだとは重々承知だが
音楽が作品に合っていない上に休む暇なく流れてる感じが
少し疲れてしまった。


やはり、あの長い巻数を2時間以内でまとめるには無理があったということか・・・

山戸監督の良さがあまり良い方に作用されなかった感が残る。

もちろん、どのシーンを見ても美しく、小松、菅田の演技も申し分無い。

特に菅田のコウはそのままで作中神聖視されるのも納得がいく。

椿のシーンでは美しいしヒロインの夏芽がコウを追う視線とそれを追う大友
という構図に全て奪われた。

白上石萌音演じるカナの垢抜けない中学生時代から原作の通り垢抜ける様は
本当に美しく、目を見張った。
この子のカナの掘り下げをもう少ししたらまた違った面白さは出たであろう。

おそらく低予算の撮影だとしてもあれだけのキャストを使えて
自然が美しく申し分ないメジャーデビュー作となったのだが
自分が欲張りすぎなのだろうか。

監督の中~長編作品では必ず踊りが出てくるのだが
溺れるナイフでも漏れなくコウの火祭り踊りが出てきて圧巻された。

でも、「あの娘が~」や「おとぎ話みたい」のようにもう一度観たいと強くは感じなかった。

次回はオリジナル作品を撮ってほしい。


聲の形

山田尚子監督
京都アニメーション制作

愛くるしい女の子を描かせると右に出る者はまずいないと個人的に思っている
山田尚子監督の新作がいよいよ上映された。

原作は「この漫画がすごい!」などで上位の「聲の形」。

原作の1話で重くて読めなくなったが、評判が良いので今後読もうと思う。

言ってしまえば聾唖の硝子と五体満足の将也の不器用な話である。

将也の小学校時代は、好きな子、気になる子を悪気なく、ついいじめてしまうというような感情に見えたが
原作未読の為そのあたりは憶測だ。
何気なくしたことで親が謝ったが彼がしたことと同じ耳に怪我をさせられる(母親が自らしたのかもだが)
という描写に心を抉られる。

その後、標的は硝子でなく将也になってしまいそれは中学でも変わらず続き
高校でも浮いた存在になったという描写も辛くなる。
将也の場合、本当はいい奴なのでまた歯がゆい。

女性キャラの嫌らしさが良く描けており
特に委員長の河合は顕著だった。
物語の後半に将也が言うように「お前は自分が一番可愛いんだな」が的を得ている
原作では因果応報で酷い扱いを受けるようだが・・

植野に関してはわかりやすく、本当は将也が好きで彼に近づいてる悪女(のように見える)
硝子に嫉妬していたのと自分は彼女の為に色々と世話を焼いているのにそれを無視するような
教師に対しても苛立ち硝子を避けるようになったのだろう。
植野に関しては事故に遭った将也をかいがいしく看病したりと後半は好印象だった。
暴力に訴えるのは見ててキツかったが・・

あとは、音楽の使い方が上手くOPはTHE WHOの「MY GENERATION」
これは将也の少年時代にマッチしていた。

逆にEDのaikoが霞んでしまったように思えるのが残念。

他BGMも作品の邪魔をしない使い方が素晴らしくサウンドトラック欲しいと思った。

凄く素敵な話とは言えないが、もう少ししたらもう一度観たいと思わせるような話だった。


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